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2016年11月15日火曜日

鳴門教育大学附属小学校受験対策 手先の巧緻性訓練



知る人ぞ知る的に、毎年こっそり開講している
附属受験対策クラス。
誰からも頼まれ無くなったらそのままフェードアウトしようと
正直考えているのですが、気がついたらもう9年目位です。

なのでほんのりだけどこんな子は受かってて
こんな子は残念でだった、、的な目は感じるようになって来ました。

実際、この授業の内容がそのまま出ることも、集団制作であるかな、、
位で、試験に直結しているのは絵画の試験なのですが、
巧緻性課題をすると、やっぱりその子の特性というか特質がよく見えます。
理解が早く黙ってきちんとする子。丁寧に作業する子、終始お喋りをしながらしている子、
人の仕方を見て自分の課題を始める子。雑な子。
なので、絵画の課題より実はその子の性格というか特性が、見えて、
私が試験官だったら、詰め込まれたペーパーの点より集団制作で見たいなあと
思ったりします。
で、お母さんのくじ引きさえ良ければ、理解が早く黙ってきちんと丁寧に
作業をしていた子は、今まで見て来たなかでは確実に全員合格しています。
分かりやすいなあ〜と思ったりします。

絵画については、最近は発想を問う課題が続けて出ていて、今年は
どんな課題が出るか正直楽しみなのですが、私ならこれを出す
って課題を、毎年授業でしています。結構この発想を問う課題作りは得意です。
というか、昔からチャイルドコースの授業でしていた課題だったり
するので、創の子達は初めて感は無いんじゃ無いかなと思います。


で、毎年お母さん方に言うのですが、
受験課題の内容は幼児期の一般教養な内容だったりするので、
とてもいい問題や課題もあり、経験するのは悪い事ではないと思います。

でも、お受験の弊害は受験の勉強をする事によって、子どもの自信を奪う事です。

附属でも文理でも公立でも、中学になってからの成績は
どこの小学校に行ったから出来が良いと言うのは無いのです。その子次第です。
公立から中学受験で入った子が1番の成績だったりするのはホントに
普通にあります。



以下はパンフレットに載せた、お母さんへのお手紙の内容です。
ご興味がある方は読んで見てください。


小学校受験は、ご縁のものです。お子様がどれだけペーパーで訓練を積み
模試で好成績を出していても、鳴門教育大附属小学校は、くじ引きが基点番号から
大幅に離れてしまうと合格はどうしても難しいです。
なので、あまり受験までの期間にお母さまが頑張りすぎて、お子様のこれから先の人生に大切な
僕・私は何でもできるんだ!と心から思える自己肯定感を失わせないように、
ペーパーが思うように進まず歯がゆくても、大事に対応してあげてください。
自己肯定感の低いお子様は、「とにかくやってみる!」「僕にはこの問題はわかるはず!」という根拠のない自信ややる気がなくなってしまい、小中高と続く勉強に対して、積極的に頑張れなくなってしまいます。
また、お母さまの出された勉強を、上げ膳据え膳に受け身にする習慣をお子様につけてしまうと、
最終的に、自分から頑張る子や、自分からいい点が取りたい!と自主性のある子には敵わなくなります。
私は小学校受験の弊害は、まさにその部分だと思います。
頑張りたい気持ちは、私も経験していますのでとてもよくわかりますが、大学までの道は相当長いです。
ほんの6歳の年齢で自己肯定感をなくしてしまわないように、これからの数か月間を大事にお過ごしください。